本レポートは、電力広域的運営推進機関(OCCTO)が毎年公表している「供給計画の取りまとめ」について、2015年度(平成27年度)以降から2024年度の間のデータの推移を調査したものです。

「供給計画の取りまとめ」は、今後10年間の需給見通し、発電所の開発や送電網の整備等をまとめたもので、電気事業者が提出した電気の供給並びに電源や送電線等の開発の計画を知ることができます。

電気事業者から提出された計画が、実績値とどの程度重なるのか、そしてどのように変化してきたのか経過を追うことにより、現状の政策下でのある程度の将来の傾向が予測できます。

分析の結果、今までの計画と実績を比較すると、ある程度計画に近い値で実績が推移してきたことがわかりました。また今後の各電源の構成が大きく変化する見込みはなく、2030年度以降も火力が電源構成の6割を占めることが予測されます。

気候変動対策を進めるべく、電気事業者が計画を適切に変更するよう、現行の制度の早急な見直しを提言しています。

発行:気候ネットワーク(2024年7月)
A4判/26ページ

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