5つのミッション
気候ネットワークは、人類の生存を脅かす気候変動を防ぎ、持続可能な地球社会を実現することをめざします。そのために、次の5つのミッションをもち、活動を続けていきます。
1. 世界の温室効果ガスを実質ゼロにする国際的なしくみをつくる
2. 日本での持続可能な脱炭素社会・経済に向けたしくみをつくる
3. 化石燃料や原子力に依存しないエネルギーシステムに変える
4. 市民のネットワークと協働による脱炭素地域づくりを進める
5. 情報公開と市民参加による気候政策決定プロセスをつくる
活動方針~気候ネットワークの特色~
気候ネットワークは、NGO(非政府組織)・NPO(非営利組織)・市民の立場から活動を続けています。権力も財力もありませんが、地球益・環境権・持続可能性を重視する市民の想いがあります。その想いに共感していただく多くの方からの支援をいただくことが私たちの財産であると言えます。この協力・支援をいただきながら、国際レベル・国内全体・地域の活動に取り組んでいます。
また、政策提言、調査・研究、セミナー・シンポジウムの開催、冊子・書籍出版、省エネ対策・自然エネルギー普及の実践活動、環境教育、キャンペーンなど多様な活動手法をとっています。
国際交渉の合意や政策提言に取り組むためには、専門的な活動が求められています。これまでの経験や継続的な調査研究により、専門性を高めてきたことも気候ネットワークの特色の一つです。
連携とネットワークを大切にして活動を広げています
全国のネットワークを活用して人材・情報を紡ぎ合わせる事にも取り組んでいます。確固たる組織的なネットワークではなく、テーマや時期によって異なりながらも、効果的につながりあうことができる形で活動を進めています。実行委員会を形成してキャンペーンやシンポジウムの開催を行うこともあります。
地球温暖化問題は全ての主体が取り組む必要があり、パートナーシップ・協働も重視しています。大きな方向性を同じくする組織・個人の方々との連携も進めています。連携により、気候ネットワークだけの活動よりも大きな効果につながることがあります。大学や自治体、企業、環境活動拠点等との連携で調査・研究、プロジェクト等を実施しています。
気候ネットワークは、原発も温暖化もない未来をめざしています
原発でCO2は減らせない
日本国内では、温暖化対策の柱に原子力発電を位置づけてきました。しかし、1990年以降、CO2の排出量は削減されてきていません。これは原発中心の温暖化対策は効果がないということを意味しています。原発に依存することが、省エネや再生可能エネルギーの普及を阻害してきたからです。
原発はCO2以外にも深刻な問題が多い
原発はコストも高く、事故の危険性も大きく、放射性廃棄物の処理・保管の目処もたっていません。原発関係に費やしているコストを省エネや再生可能エネルギーに充てれば、より安全・安心で確実にエネルギー使用を減らし、CO2排出を削減することが可能です。
脱温暖化と脱原発が両立する、持続可能な社会へ
温暖化の被害を最小にとどめるためには、脱温暖化と脱原発を両立させるほうが合理的で、可能性が高まります。それが私たちがめざす、持続可能な社会です。