2021年10月31日から11月12日にかけて、英国の都市グラスゴーにて、気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)が開催されました。
コロナ禍によって1年延期されたこのCOPは、パリ協定の実施指針について積み残している課題に合意することに加え、パリ協定の下で1.5℃に気温上昇を抑制することを実現する道筋をつけるために各国の行動を引き上げることを確保する合意をすることが求められていました。特に今回は、行動の引き上げにCOP26が果たす役割に大きな注目が集まりました。なぜなら、対策強化を先送りする時間がこれ以上残されていないためです。
気候ネットワークのメンバーもオブサーバー参加しました。このページにCOP26の関連情報を掲載しています。
COP26グラスゴー会議閉幕プレスリリース
【プレスリリース】COP26閉幕 1.5℃目標に向けてパリ協定を完全実施へ 日本は石炭火力維持政策を見直し、目標を引き上げるべき(2021/11/13)
会議場通信Kiko
COP26グラスゴーの動きについて、現地からの発信です。
会議場通信Kiko グラスゴー No.1
会議場通信Kiko グラスゴー No.1の閲覧・ダウンロードはこちら
- COP26 開幕 グラスゴーに120 カ国の首脳が集い、脱石炭・脱炭素へ
- 岸田首相の演説は合格?不合格?
- 日本の岸田首相に「本日の化石賞」 水素・アンモニアで石炭中毒はごまかせない
- もうたくさんだ:約束が守られなかった12 年間 (eco 抄訳11/1)
- 議長国はインクルーシヴなCOP 開催への信頼を揺るがしている (eco 抄訳11/1)
会議場通信Kiko グラスゴー No.2
会議場通信Kiko グラスゴー No.2の閲覧・ダウンロードはこちら
- COP26議長イベント「エネルギーデー」脱石炭から脱化石へ
- 日本に「石炭NO!」COP会議場前で脱石炭アクション
- あいまいな「野心」 (eco抄訳11/3)
- G20首脳宣言に見る気候変動対策 (eco抄訳11/2)
会議場通信Kiko グラスゴー No.3
会議場通信Kiko グラスゴー No.3の閲覧・ダウンロードはこちら
- COP決定はごまかしか?それとも「ブレイクスルー」か? (eco抄訳11/8)
- 効率的で公正で再生可能な「エネルギーデー」 (eco抄訳11/4)
- 脱化石燃料の「公平な分担」 (eco抄訳11/6)
- 石炭からクリーンへ:OECD諸国は2030年まで、アジア全体は2040年まで
会議場通信Kiko グラスゴー No.4
会議場通信Kiko グラスゴー No.4の閲覧・ダウンロードはこちら
- グラスゴー、1.5℃への「希望」をつなげるか
- 日本の石炭延命方針「Keep Coal Alive」(eco抄訳11/10)
- 「脱石油・ガス国際連盟」、始動へ
- 「化石燃料のない未来へ」30カ国150人以上の国会議員が呼びかけ(eco抄訳11/10)
- 気候危機の狂気を止めよう - 損失と被害のために償いを (eco抄訳11/8)
- 日本の気候変動政策は60カ国中45位
【プレスリリース】COP26グラスゴー会議:岸田首相演説へのコメント(2021年11月2日)
11月1日~2日に開催された首脳級イベントでの岸田首相の演説を受け、コメントを出しました。
【プレスリリース】COP26グラスゴー会議:岸田首相演説へのコメント 1.5℃の追求に言及せず、化石エネルギーを擁護 ~日本の石炭政策を1.5℃目標と整合するものに転換すべき~(2021/11/2)
【提言】COP26グラスゴー会議で日本政府に求められること(2021年10月26日)
日本政府は、科学的知見に向き合い、大転換が必要であるとの認識のもとで、今回のグラスゴー会議に臨み、従来方針を繰り返すのではなく、新たな野心引き上げの意思を示す必要があります。COP26グラスゴー会議において、日本政府に求められることを6つの提言としてまとめました。
- 首相・大臣が政治的決意を表明すること
- 科学に向き合い1.5度未満をめざすと約束すること
- 温室効果ガス排出削減目標を強化する意思を表明すること
- 国内外の石炭事業を見直し、脱石炭の期限を定め、表明すること
- 気候資金の貢献を積み増し、途上国の野心向上を引き出すこと
- パリ協定の実施指針について、抜け穴のない合意形成を図ること
提言の全文はこちらをご覧ください。