12月2日、ポーランドのカトヴィツェにて、COP24が開幕しました。
今会合では、パリ協定を実施するために必要な、詳細な実施指針(いわゆるルールブック)の合意がめざされています。また、世界の温暖化対策の進捗をチェックするタラノア対話を通じて、各国政府の排出削減目標・対策の強化を促すメッセージを発信することが期待されます。
今年は世界各地で気候関連災害の被害が続発し、IPCC1.5℃特別報告書によって新たに1.5℃未満シナリオに関する科学的知見も出されており、これが交渉の中でどう言及されていくかも見どころです。また、ビジネス、自治体等の非国家アクターによる野心引き上げのイニシアティブがどう出るか、日本の気候変動対策に対して国際社会がどのようなメッセージを送るかについても注目されるところです。
ペーパー「COP24カトヴィツェ会議の結果と評価」
COP24閉幕プレスリリース
【プレスリリース】COP24閉幕 パリ協定の運用ルールを採択~脱炭素に向け、目標の引き上げと政策転換・実行を~(2018/12/15)
会議場通信Kiko COP24/ CMP14/ CMA1-3
温暖化問題の国際交渉の状況を伝えるための会期内、会場からの通信を発表しています。
会議場通信Kiko COP24/ CMP14/ CMA1-3 第4号(12月13日発行)
- 1.5℃目標に向けたカトヴィツェ合意を
- COP24決定文書(1/CP.24)の要素案
- 原田環境大臣のCOP24演説は?
- 「サヨナラCOAL!(石炭)」COP24でも日本の石炭推進を批判するアクション
- 限りなく透明に近い日本? カトヴィツェからの7つの宿題
- 自然エネルギー100%社会への移行を早急に実現するために
会議場通信Kiko COP24/ CMP14/ CMA1-3 第3号(12月11日発行)
- いざ、ルールブック作りの交渉へ ~COP議長の采配に注目!
- 原田大臣、ようこそカトヴィツェへ!
- その1 日本の野心の引き上げを約束してください。
- その2 途上国への支援を具体的に提示してください。
- その3 石炭火力発電の推進方針を見直してください。
- 原田大臣、ようこそカトヴィツェへ!
- 最新報告が描き出す「脱石炭」
- 東アジア気候ネットワーク「日中韓の石炭火力発電~現状とよりクリーンなエネルギーシステムへの道」
- グリーンピース「不確実で有害 インドネシアにおける日本の石炭火力発電所事業への投資」
- 世界保健機関(WHO)「COP24特別報告 健康と気候変動」
- 415の投資家が国別約束(NDC)強化や脱石炭を要請:32兆米ドル規模に
- パリ協定の目標の達成
- 民間部門の投資の促進
- 気候関連財政情報の改善へのコミット
- 欧州委員会が長期戦略「2050年実質排出ゼロ」を提案
- あと12年が勝負!1.5℃特別報告をうけて、どうするか? (eco抄訳)
- 1)1.5℃特別報告に沿ってNDCを強化することを約束する
- 2)NDCを強化するための国内検討プロセスの立ち上げを約束する
- 3)2025年以降の資金目標に関する検討を始める
会議場通信Kiko COP24/ CMP14/ CMA1-3 第2号(12月9日発行)
- いよいよ「パリ協定実施指針」作りの本格交渉へ
- IPCC 30歳おめでとう!
- パリ協定実施指針にパッケージ合意を!
- これが、パリ協定実施指針のパッケージの全体像だ!
- ルールブックに対するCANの提案
会議場通信Kiko COP24/ CMP14/ CMA1-3 第1号(12月5日発行)
- COP24 開幕 日本への期待~G20 サミット議長国として~
- ルールブックの完成のために歩み寄って交渉をすること
- 自らの野心を引き上げること~すなわち、IPCC1.5℃報告を受け止め、来年にNDC を更新して目標を引き上げることを宣言すること
- G20 サミット議長国としてのリーダーシップを
- 石炭への貸付・融資で、みずほ、三菱UFJ、三井住友が世界上位を独占
- あと12 年が勝負!IPCC1.5℃特別報告を受け止めて
- あと12 年が勝負!石炭・石油・天然ガスを大幅削減へ