電力会社に対して、原子力発電に頼らないCO2排出削減を求める「クラブ・クライメットJ」の取り組みを紹介します。
電力会社に対する公害調停の申請に向けて
2011年夏、気候変動の公害調停申請に向けて「クラブ・クライメットJ」発足
2011年に起きた3.11東日本大震災により、原子力発電所がいまだかつてない大規模な事故を起こし、原子力発電を中心とするエネルギー政策の見直しが迫られています。一方で、地球温暖化は深刻化し、氷河や北極海の氷の融解、海面上昇、世界各地での洪水や、台風ハリケーンなど異常気象による被害は現実のものとなっているのです。今後、原子力発電にも頼らず、地球温暖化も引き起こさないエネルギーへと大胆にシフトするために、わたしたち当事者ひとりひとりがしっかりと議論し、行動していくことが必要です。
そこで、日本環境法律家連盟(JELF)と気候ネットワークは、2011年の夏から、電力会社に対して、原子力発電に頼らないCO2排出削減を求める公害調停の申請を行うにあたり、新しいプロジェクト「クライメットJ」をスタートさせました。 クライメットJは、電力会社を相手どったCO2の大幅削減を求める公害調停という司法手続きを進める中で、新しい社会の在り方を広く議論するためのムーブメントを展開し、弁護士と市民が共同で気候的正義(Climate Justice)の実現をめざしつつ、持続可能な電力供給システムの実現やCO2の大規模排出構造の転換を目的としています。
クラブ・クライメットJ 公式ウェブサイト
発表資料
プレスリリース本文「電力会社に対する公害調停の申請に向けて 申請人1万人をめざし、「クラブ・クライメットJ」発足」(PDF:165KB)