2006年8月23日
冷蔵庫等の省エネルギー基準の策定についての申入書
平成17年7月25日
日本電機工業会 会長 森下 洋一 殿
家電製品の省エネルギー性能の適正表示を求める消費者・環境団体・自治体有志
前略 貴会におかれましては益々ご清栄のことと存じます。
私たちは、地球温暖化防止並びに資源保護の観点から、家庭において使用されるエネルギー消費機器について、消費者による省エネルギー性能の高い製品の購入を積極的に促す活動を行ってきました。その際、家電メーカー各社がカタログ等で公表している年間消費電力量が、消費者の商品選択の際の指標として大きな役割を果たすと認識しておりました。
しかるに、この間、冷凍冷蔵庫に関して、カタログ等で公表されている年間消費電力量と家庭での実際の消費電力量とが最大4倍まで乖離するという結果が、消費者団体の行う商品テスト等により明らかとなりました。このことは、現在では、貴会および家電メーカー各社も認めるところとなっています。
このような事態は、日本工業規格で規定されている年間消費電力量の測定方法が家庭での使用実態を反映したものになっていないことに大きな原因があるものの、家電メーカー各社が、これまで、消費者に対し適正な省エネ情報を積極的に提供しようとしてこなかったことに、より根本的な原因があると考えます。
今年中にも国が冷凍冷蔵庫等の省エネルギー基準を改正しようとしていることを鑑み、貴会に以下の点を要望いたします。
一、貴会会員の家電メーカー各社が製造している冷蔵庫につき、家庭での使用実態と類似の条件下における年間消費電力量(実際電力消費量)等を定期的に実測し、その結果を公表すること。
一、上記の定期実測ないしは第三者による商品テストの結果により、家電メーカー各社がカタログ等で公表している年間消費電力量と実際電力消費量とが大きく異なることが判明した場合には、これを直ちに公表するとともに、必要な是正措置をとること。
一、エネルギー使用機器に関する省エネルギー基準の改正があった場合には、当該基準に基づく省エネルギー性能を実際に発揮するための機器の使用方法等を消費者にわかりやすく啓発すること。
以上
参加団体一覧
家電製品の省エネルギー性能の適正表示を求める消費者・環境団体・自治体有志
参加団体(順不同)
- NPO法人 アースライフネットワーク(静岡県地球温暖化防止活動推進センター)
- NPO法人 足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ
- ウータン・森と生活を考える会
- えべつ地球温暖化対策地域協議会
- NPO法人 環境エネルギー政策研究所
- NPO法人 環境市民
- 財団法人 関西消費者協会
- NPO法人 気候ネットワーク
- 気候ネットワーク・高知
- 北山の自然と文化をまもる会
- NPO法人 木野環境
- 京都省エネラベル協議会
- 京都府生活協同組合連合会
- 京都・水と緑をまもる連絡会
- 静岡県省エネラベル協議会
- グリーンコンシューマー東京ネット
- 高知・省エネ家電推進キャンペーン実行委員会
- NPO法人 コンシューマーズ京都
- 社団法人 札幌消費者協会
- さっぽろ地球温暖化対策地域協議会
- 札幌友の会
- 株式会社 ジイケイ京都
- 主婦連合会
- 信州省エネラベル推進協議会
- ストップ・フロン全国連絡会
- 生活クラブ生活協同組合
- 財団法人 世界自然保護基金ジャパン
- 全大阪消費者団体連絡会
- NPO法人 地球環境と大気汚染を考える全国市民会議
- 日本消費者連盟
- 財団法人 北海道環境財団
- NPO法人 北海道グリーンファンド
- NPO法人 ワーカーズコープエコテック
問合せ
URL:http://www.kikonet.org/