日本国内でも脱炭素地域の実現を目指した政策・事業が活発化しつつありますが、多くの地域・自治体では取り組みの推進に必要なノウハウ・人材といった「知的・人的基盤」に深刻な課題を抱えています。今後、脱炭素地域づくりを着実に推進するためには、地域・自治体を支える制度・仕組みや支援組織の整備が不可欠です。本セミナーでは、そうした知的・人的基盤の強化が積極的に実施されてきた欧州の動向や日本国内での先駆的な取り組み事例などから、今後の整備・強化のあり方について考えていきます。

タイトル

連続セミナー
「脱炭素地域づくりを進める中間支援の仕組みと体制」
特別講演:地域のエネルギー自立を支える支援組織『エネルギー研究所フォアアールベルク』~オーストリアでの取り組みの最前線からの報告~

日時2023年10月24日(火)17:00?19:00
開催形式Zoomウェビナー
定員500名
趣旨 脱炭素地域やエネルギー自立地域の実現に向けた政策・事業が活発に展開されているオーストリア・フォアアールベルク州。一連の取り組みにおいて重要な役割を果たしているのが州内の地域・自治体等を対象にした支援活動を活発に実施している「エネルギー研究所フォアアールベルク」です。オーストリア国内でも先進的と言われている同研究所の取り組みや体制などについて、同所長のヨゼフ・ブルチァー氏から報告していただきます。
プログラム

(1)講演

講師:ヨゼフ・ブルチァーさん(エネルギー研究所フォアアールベルク所長)

※逐次通訳あり

(2)質疑応答

進行 平岡俊一さん(滋賀県立大学環境科学部)
講師等プロフィール

【講師】ヨゼフ・ブルチァー Josef Burtscher

1959年生まれ。機械工学エンジニア。グラーツ工科大学で機械工学(蒸気・熱分野)を卒業。後にインスブルック大学でマーケティング課程を修了。
80年代後半に大学研究所でのヒートポンプ技術の研究や、企業での熱源設備の開発・製造に携わる。1989年からエネルギー研究所フォアアールベルクのプロジェクト担当者と副経営者を務める。
以来2011年までに、住宅建築のエネルギーアドバイスに携わる40人のエネルギーアドバイザーのネットワークを運営。州内16箇所の地域エネルギーアドバイス所をコーディネートし、エネルギーアドバイザーの教育・継続教育プログラムの策定と実施、エネルギー研究所の広報活動等に携わる。
2011年からエネルギー研究所フォアアールベルクの経営者を務める。

エネルギー研究所フォアアールベルク

オーストリア西端のフォアアールベルク州は欧州でもエネルギー自立の先進地域。
エネルギー研究所フォアアールベルクは、同州に1985年に中立機関として設立された半公共のNPO協会です。当初は地域の建築の省エネルギー化やエコロジー化を主要テーマとして、施主へのアドバイスや建設関係者の教育を行っていました。
現在では、州や基礎自治体、地域企業、建築関係者や施主を対象として、地域からのエネルギー大転換を実施していくための中間支援組織に発展。50人の専門家が働く研究・コンサルタント機関となっています。

参加費無料
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主催気候ネットワーク、スイス‐日本サステナビリティ交流ウェビナー実行委員会(SJS)
お問合せ認定NPO法人 気候ネットワーク 京都事務所
TEL:075-254-1011 FAX:075-254-1012
MAIL:kyoto@kikonet.org
備考このウェビナーは、2023年度独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の助成を受けて開催します。