<プレスリリース>

『石炭発電所新設ウォッチ』サイト公開のお知らせ
http://sekitan.jp/plant-map

2015年11月24日
特定非営利活動法人気候ネットワーク

 

気候ネットワークでは、sekitan.jpのサイトの運営にあたりながら、これまで石炭火力発電の動向をウォッチしてきました。

ここ数年、福島原発事故後の原発停止と、政府の政策的後押し、当面の安価な燃料を背景に、2016年からの電力自由化も見込んで、官民上げた“やみくもな駆け込み”新規計画が、急速に増加しています。現在把握されている新規の建設は、計48基(計2350万kW)に上っており、これらが全て建設されれば推計で年間約1億4100万トンのCO2が排出されることになります。

もし、このまま計画が進めば、長期にわたってCO2を大量に排出し続けるだけでなく、旧来型の原発と石炭を中心とした大規模集中型の電力システムを温存させ、再生可能エネルギーを中心とした柔軟性の高い電力システムの構築を阻むことになります。また事業者も、価格不安定な燃料の継続的輸入のリスク、そして、環境に不適合な技術として不良資産化する投資リスクを抱えることになります。

しかし、一度建設をしてしまうと、後戻りできない状況を生み出してしまいます。ここ数年で事業を再考することが将来にとってきわめて重要な判断となります。

そこで、新規計画の動向や環境アセスメントの動向などを一層厳しくウォッチし、それを多くの人々と共有していく目的で、このたび国内の石炭火力発電所の新設計画の状況をマップや一覧表で確認できる『石炭発電所新設ウォッチ』を作成し、日本語・英語で同時公開しました。

本サイトでは、マップで計画全体を見渡し、計画が全国各地に存在することや、どの地域に計画が集中しているかなどを見ることができます。また、各発電所の詳細な情報も掲載しています。本サイトでは、情報を随時更新していく予定です。

多くの方に本サイトが活用され、石炭火力発電の問題が広く共有されることを願い、ここにご案内させていただきます。

<注>

『石炭発電所新設ウォッチ』は、国内で建設が予定されている石炭火力発電所について、現在把握することが出来る情報を集めたページです。

政府資料・プレスリリース・報道発表・電力会社/国・自治体の環境影響評価(環境アセス)の公開情報などを通じて収集したデータを元に作成しています。内容や誤記に関しての責任は気候ネットワークにあります。

参考リンク

『石炭発電所新設ウォッチ』 ?
(メインサイト)『Don’t Go Back to The石炭!』 

プレスリリース本(PDF)

『石炭発電所新設ウォッチ』サイト公開のお知らせ(PDF)

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