気候ネットワークは、国内外の市民と連携し、2015年パリ合意の成功をめざすキャンペーン「クライメート・アクション・ナウ!」を展開しました(2015年2月~2016年)。
クライメート・アクション・ナウ!~気候を守るための行動を、今こそ!~
2015年12月、気候変動に立ち向かう人類の歴史にとって最も重要な局面を迎えます。フランスのパリで国連気候変動枠組条約第21会締約国会議(COP21)が開催され、国際社会は地球の運命を左右する温暖化防止の新枠組みに合意することになっています。
危険な気候変動を避けるため、世界は地球平均気温上昇を産業革命時に比べて2℃未満にすることをめざしています。「2℃未満」を達成するためには、パリ合意を成功させることが必要不可欠です。
歴史的な国際合意の成功に向けて、世界第5位の大排出国である日本の役割は大きいのです。これは、再生可能エネルギーを飛躍させ、省エネルギーを強化し、持続可能で衡平な社会に転換するチャンスでもあります。?気候を守るパリ合意のために、今こそ行動しましょう!
"京都"から"パリ"へ~キャンペーンの背景~
IPCC第5次評価報告書~このままでは「2℃目標」は達成できない~
2014年、IPCC第5次評価報告書がまとめられ、気候変動が世界中の陸域・海洋に影響を及ぼしていることが示されました。気候変動の原因は人間活動です。このまま温室効果ガスの排出が続けば、気温は今世紀末に最大で4.8℃上昇すると予測されています。生態系・社会経済のリスクは予測可能な範囲を超え、取り返しのつかない事態になりかねません。
危険な気候変動を避けるため、産業革命前からの地球気温上昇を2℃未満に抑えることが世界共通の目標とされています。2℃目標のためには世界全体の二酸化炭素の排出量を2010年比で40~70%削減し、2100年には排出をゼロもしくはそれ以下にする必要があります。しかし、現在各国が示している温室効果ガス削減目標ではその達成は不可能です。
COP21パリ合意に向けて各国に求められる野心的な温室効果ガスの削減目標
2015年の国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)では、温室効果ガスの大幅な削減を含む国際枠組みの合意がめざされています。パリ合意に向けて、2014年9月の国連気候サミットなどを経て、気候変動が世界の最重要課題に位置づけられるようになりました。2014年秋には、欧州・米国・中国の大排出国が立て続けにCOP21に向けた2020年以降の温暖化対策の新目標を発表しています。しかし、日本では目標はおろか、その提出予定時期すら示せていません。
市民の気候変動への認識を深め、実質的な削減へ
2015年、パリ合意に日本が貢献するために、より多くの人に気候変動が及ぼすリスクを理解し、気候変動政策が重要であるという認識を広げましょう。温暖化防止に取り組む様々な団体が連携して、市民によるメッセージを発信することで、野心的な温室効果ガス排出削減目標と効果的な政策の実現をめざしたいと考えています。
このため、気候ネットワークでは、キャンペーン「クライメート・アクション・ナウ!」を展開し、危険な気候変動を防ぐパリ合意の成功のため、重点的に活動していきます。法的拘束力ある温暖化対策の国際枠組み"京都議定書"の精神を、パリにつなげましょう!
キャンペーンのこれから
プラットフォーム
様々な団体・個人が参加できるような、キャンペーンのプラットフォームをつくります。
アクション
パリ合意に向けて、様々なアクションを連携して進めます(今後、キャンペーン実行委員会(仮)で検討を進めます)。
パリ合意までの社会のうごきとキャンペーン
2月14-15日 | 全国シンポジウム「市民が進める温暖化防止」でキャンペーン呼びかけ |
▼時期未定 政府、長期エネルギー需給見通し小委員会とりまとめ? |
2月16日 | 京都議定書発効10周年 | |
3月11日 | 東日本大震災から4年 | |
3月14-18日 | 国連防災世界会議(仙台) | |
3月31日 | 2020年以降の温暖化対策の新目標提出期限 | |
4月12・26日 | 統一地方選挙 | |
4月22日 | アースデイ | |
6月1-11日 | 国連気候変動ボン会議(SB) | |
6月5日 | 環境の日 | |
6月29日 | 国連・閣僚級気候リーダー会議 | |
9月15-28日 | ?国連総会 (国連持続可能な開発目標:SDGsの合意) |
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11月1日 | 国連気候変動枠組条約事務局、各国の温暖化対策の目標案をもとに統合報告書取りまとめ | |
11月30日- 12月11日 |
国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)@フランス・パリ |
問合せ
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