2021年6月8日（火）緊急提言オンラインセミナー　カーボン・ニュートラルで電気代が２倍、４倍？？エネルギー基本計画改定に向けたRITEシナリオの問題点

　5月13日、エネルギー基本計画の改定作業を行っている経済産業省の審議会「基本政策分科会」において、地球環境産業技術研究機構（RITE）による「2050年カーボンニュートラルのシナリオ分析（中間報告）」が発表されました。この報告によると、2050年にカーボンニュートラルを達成するためのコスト最適化ケースは原子力導入ケースが最も安く、再エネ100％ケースだと電力コストが参考値の２倍以上になると試算されています。発表では、このシナリオは前提によって結果は変わってくるとしながらも、このシナリオ分析の結果が重視される形で今後のエネルギー基本計画改定の素案がまとめられる可能性もあり、原発や火力を維持し、不確実な技術に依存する方針がとられていくことが想定されます。
　しかし、このシナリオの前提は再エネや省エネのコストには様々な費用が上乗せされる一方、原子力やＣＣＳに関しては含まれるべきコストが計上されず、非常に安価な設定になっているという極めてバランスの悪い前提になっており、多くの矛盾が含まれています。気候ネットワークでは、緊急提言としてこの問題を多くの皆様にお伝えするためのウェビナーを行います。ご参加いただければ幸いです。

エネルギー基本計画におけるＲＩＴＥシナリオ分析の問題点について解説
【報告者】浅岡美恵（気候ネットワーク代表）、他
【コメント】大島堅一さん（龍谷大学）、明日香壽川さん（東北大学）