2001年11月9日午後3時マラケシュ

緊急アピール日本政府はボン合意の再交渉をするな!

気候ネットワーク
世界自然保護基金ジャパン
地球環境と大気汚染を考える全国市民会議(CASA)
地球の友ジャパン

COP7も残すところ数時間となった。ここにきてもまだ、日本政府がボン合意の再交渉をしようとして、合意をかたくなに阻んでいるため、合意そのものが成立しない可能性すら高まっている。
 伝えられるところによると、日本政府は京都メカニズムへの参加条件について、遵守制度についての合意を受け入れることを条件とすることに反対しているとのことである。しかし、これはボンで川口大臣自らが合意した内容であり、日本政府がこれを弱めたりすることや、ましてや削除を求めることは明らかにボン合意に反する、論外の主張である。大多数の締約国は理解し難い日本の主張とそこへの強いこだわりに困惑している。
 川口環境大臣は、11月7日閣僚級会合の全体会合で、「今回の交渉において、わが国は、ボン合意に忠実に従います。我々は、すべての国がボン合意をリオープン(再交渉)しないよう呼びかけます」とのスピーチを行ったが、現在日本政府が行っていることは、明らかにこのスピーチに反している。  日本政府は、ボン合意の再交渉を止め、今すぐ合意に向けた柔軟な姿勢を示すべきである。このまま合意を拒みつづければ、日本自らが京都議定書をつぶすことになる。
 残された時間はもうない。川口環境大臣に、ボン合意の再交渉をすることなく、決定文書の合意に向けた建設的交渉をするよう強く要求する。

 

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特定非営利活動法人 気候ネットワーク
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