京都事務所の桑田です。京都でも、春眠が心地よい季節になりました。
こどもエコライフチャレンジ、イスカンダル・マレーシアへ!
マレーシア半島の南端に位置するジョホールバルを中心とするイスカンダル開発地域では、2013年から京都市で実施されてきた「こどもエコライフチャレンジ」を参考に、イスカンダル版こどもエコライフチャレンジが実施されてきました。2013年には23校、2014年には80校、そして2015年にはイスカンダル全ての小学校(226校)で実施されました。
しかし、京都版こどもエコライフチャレンジでは事前学習会→実践→振り返り学習会→継続・発展というプロセスを経るのですが、イスカンダル版では事前学習会のみ実施されてきました。
そこで今年2月、イスカンダル開発地域におけるJICA草の根技術協力事業「低炭素社会実現に向けた 人・コミュニティづくりプロジェクト」がスタートし、より京都版に近いこどもエコライフチャレンジをイスカンダルで始動・発展することになりました。
Selamat pagi! マレーシアの学校を訪問
より京都版に近いこどもエコライフチャレンジ実施のため、イスカンダル開発地域にある7校の小学校を訪問し、日本とは異なる風景を目の当たりにしました。
マレーシアでは、小学校が主にマレー系、中華系そしてインド系の学校に分かれており、それぞれ学校の雰囲気や授業風景、教えている科目等が違います。例えば中華系の小学校では中国語で授業が実施されている一方、マレー系の小学校ではマレー語で授業が実施されています。このように、マレーシアの小学校は系統によって大分異なるんです。
マレーシアの小学校では、どのような環境に対する取り組みが行われているの?
イスカンダル開発地域は経済成長著しく、このままのペースで経済成長・開発が進むと、2025年には温室効果ガスの排出量が現在に比べておよそ3倍なると予想されており、小学校でも環境に配慮した取り組みが積極的に実施されています。
進む環境教育、低炭素社会づくり
今年6月、より京都版に近いイスカンダル版こどもエコライフチャレンジのパイロット・プログラムが、5つの小学校で実施される予定です。
国や環境は異なりますが、地球温暖化によって深刻な被害・影響を受ける可能性があることは万国共通です。こどもエコライフチャレンジを含む環境教育、及び低炭素社会づくりの重要性が日々高まっているように思います。
こどもエコライフチャレンジの詳細はこちらからご覧ください!
http://www.kikonet.org/category/activities/local/education/
プロジェクトの概要
JICA 草の根技術協力事業に採択され、この 2 月から京都市環境保全活動推進協会と気候ネットワークの 協働事業である「低炭素社会実現に向けた人・コミュニティづくりプロジェクト」が始まりました。これから3 年間かけて、イスカンダル・マレーシアでの低炭素地域づくりに貢献するために、①小学校でのエコラ イフチャレンジ事業の拡充、②中学校での課題解決型学習の実施、③地域コミュニティへの低炭素ライフス タイルの浸透に取り組みます。活動の様子は HP やブログなどで紹介していく予定です。
この記事を書いた人
- 気候ネットワークに所属されていた方々、インターンの方々が執筆者となっております。
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