こんにちは、新しく気候ネットワーク東京事務所に入職した小畑です。

世界の数百万人の若者を中心にFridays For Future(未来のための金曜日、以下FFF)が開催する「世界気候アクション」が、今年も3月25日(金)に開催されます。

世界気候アクションは、過去にも年数回のペースで行われてきました。前回はCOP26(気候変動枠組条約第26 回締約国会議)に合わせてアクションが企画されました。(詳細はこちら

世界気候アクション0325

今回3月25日にFFF Japanが呼びかけているアクションは、以下の3つがあります。多くの人が気候変動に危機感を持っていることを可視化し、日本の気候変動対策をより一層進めるためにも、皆さんも参加しやすい場所や方法で一緒に参加してみませんか?

ツイートストーム(全国一斉アクション)

今回のアクションのスローガンは「#気候危機みんなで動けば怖くない」「#PeopleNotProfit」の2つです。気候危機にある現状をより多くの方に知ってもらうために、3月25日17:00~18:00にこれら2つのハッシュタグを付けて一斉にSNSに投稿することがこちらで呼びかけられています。

ススメ!止まれ!道路標識アクション(全国一斉アクション)

気候危機に対する思いを道路標識と一緒にTwitter以外のSNS(Instagram、Facebook等)に投稿するアクションです。気候危機に対して感じていることを日常の風景に結び付けて共有することが目的です。例や詳細はこちらに載っています。

スタンディング・オンラインアクション(地域ごと、団体ごと)

ツイートや画像投稿以外にも、スタンディングやオンラインでのワークショップなど、日本各地で様々なアクションが予定されています。FFF Japanのウェブサイトで紹介されていますので、是非気楽にお近くのアクションを覗いてみて下さい。

今の対策で気候危機を回避できる?

昨年10月31日〜11月13日にイギリスのグラスゴーで開催されたCOP26では、気温上昇を産業革命前と比べて1.5℃に抑えようという「グラスゴー気候合意」が採択されました。国際社会が1.5℃を目指し、2050年のネットゼロに取り組むための重要な一歩を踏み出したことになります。

しかし一方で、この1.5℃目標を達成するための各国の政策と企業の活動は不十分であるのが現状です。

今回の気候アクションを通じて、Fridays For Future Japanはこれ以上の気温上昇を抑えるために、各国のリーダーや政府に以下のことを求めています。(詳細はこちら

  1. 国内外の脱石炭(アンモニア水素混焼発電に頼らない脱石炭を)
  2. 温室効果ガス排出削減目標の見直し(現状2013年度比46%のところを62%以上に)
  3. 公正な移行の実現
  4. グリーンウォッシュの規制
  5. MAPAの声を聞いて・MAPAの権利を侵害しないで  (※MAPA= Most Affected People and Areas。最も気候変動の影響を受ける人々や地域のこと。)

今でさえ、豪雨や熱中症、大型台風など気候変動の影響が暮らしに現れてきています。これ以上気候変動による影響を大きくしないためにも、このようなアクションを通じて、1.5℃目標に合った対策の重要性を社会に伝えていく必要があります。

気候変動に対する危機感や、気候危機を回避するための社会のあり方について、周りの人と共有してみませんか。

東京事務所からはJERAとJ-POWERの本社の前や横須賀火力発電所前でのスタンディングに参加します。当日の気候アクションの盛り上げに貢献していきたいと思っています。

この記事を書いた人

Kobata