こんにちは!
気候ネットワーク京都事務所でインターンをしています、河原崎です。
今回はブログリレー第3弾ということで、インターンに参加したきっかけや印象に残っている活動についてお伝えしたいと思います。
①大学の授業を通して、インターンへの参加
今回、私はSOMPO環境財団のCSOラーニング制度を利用して、インターンを行ってきました。もともと、在学している大学の専攻は環境問題を取り扱っています。その中で、講義室で受ける内容について、実際に現場で働いている人達はどのように考えているのか、どのように解決に向けて動いているのか知りたいと思い、環境問題に取り組んでいるNPOでのインターンを探しました。大学の先生に相談する中で、CSOラーニング制度と先生が以前働いていた団体があるという話を聞き、そこで気候ネットワークの存在を知りました。その時点で、応募期限が残り1週間であることを知り、急いで応募をし、採用されることになりました。
私は、大学で環境問題について、歴史や制度・条約、日本と他国との比較など、様々な面から学んでいます。正直に言えば、どん詰まりであると感じています...。
例えば、2030年までに日本はCO2排出量を2013年比で46%削減できるのでしょうか?このブログは2024年に公開ですが、残り6年を切っていることになります。2050年にはCO2排出量を実質ゼロにすることができるのでしょうか?IPCCの予想シナリオの気温上昇を”1.5度未満”に抑えることができるのでしょうか?これらのことは、様々な角度から判断することができますが、私個人としては相当苦しい...このままでは不可能ではないかと感じています...。
だからこそ、問題解決に取り組んでいる現場はどうなっているのかさらに気になりました。
②自然エネルギー学校に参加
気候ネットワークの伝統ともいえる自然エネルギー学校が6〜9月に開催されました。
私は、全4回の講座で3回、スタッフとして参加しました。各講座では、講演後にグループワークを行い、その際にファシリテーターを務めました。私は、ここで受講側と開催側で学びがありました。
この講座は、自然エネルギーの普及のためには、担い手の人材育成が欠かせないことから、講師を招いて、講義を受けるだけでなく、ワークショップなどを取り入れている講座です。今年度は「地域貢献型の太陽光発電」を中心とした自然エネルギーについてをテーマとしていました。第1回から第2回は、太陽光発電に関する制度や技術(EV、リサイクル技術等)について、第3回から第4回は家庭や地域で取り組める事例を中心に学びました。受講側としては、太陽光発電を導入することの最新のデータや既に自宅の屋根に導入している人達からの意見を聴くことができました。その中でも、屋根に乗せた人達の意見は、今後就職し、家を持つかもしれない私には参考になりそうなものでした。
開催側では、対面と配信をいかに使いこなすかについて勉強になりました。みなさんは、対面とオンラインの両方で開かれる講演に参加したことがあるかもしれませんが、その時の音声や進行は円滑に行われているのでしょうか?私は、自然エネルギー学校の第1回目はオンラインで参加したので、そのスムーズさに驚きました。発言者のマイク、共有する画面の切り替え、対面でいるときと遜色のない音声。これらは些細なことかもしれませんが、対面とオンラインで、それらのギャップがあるときに人は気にするのではないでしょうか?聞こえにくいからオンラインは嫌だ...。トラブルが起きやすいからオンラインは嫌だ...。というような声も聞いたことがあります。特に行政からの説明で多いかもしれませんね。しかし、周辺機材を整備すれば解決します。あまり、環境と関わりがないかもしれませんが、伝え方というのは、どんなことでも必要なものであることから、軽視することはできません。
自然エネルギー学校に参加して、その内容でも学べることは沢山あり、自分の視野が広がる機会になりましたが、それ以上に開催側としてオンライン配信での機材の重要性を感じることになりました。
③2030年に向けた自治体計画策定への提案
2030年に向けて、政府は地球温暖化対策計画を策定しました。内容は、2030年のCO2排出量を2013年比で46%削減することで、これに合わせて各自治体でも対策計画の策定が始まっています。私の住んでいる近隣の自治体でも策定にむけて動き出しており、それに対して他の自治体を元にした提言案を作成しました。
計画策定における一番の問題は、”だれが担うか”についてです。計画は話し合いによって策定することができますが、”だれがその役を受けるのか”については、簡単には決めることができません。単純に行政が担うだけでは不完全であり、市民の代表のようなものが重要になります。都市部や過去に環境に対して活発に活動してきた自治体であれば、比較的簡単に見つけることができますが、そうでない場所では難しいです。しかし、だれかがやらなければならないことであるため、この問題を解決するための提案を行うのは、とても困難でした。
また、これに合わせて、優良な事例として、太陽光発電の共同購入と太陽熱については全国で広く取り入れることの出来るものだと思いました。共同購入は、単独または複数の自治体で太陽光発電の導入を検討している人を集め、一緒に購入することで価格を抑え、導入への不安を払拭する効果があります。太陽熱は、家の屋根に乗せる太陽光パネルのように設置し、太陽の熱で発熱させるものであり、20年前から一般に流通し、パネルとセットで導入しやすいものとなっています。
2030年に向けて、多くの自治体がアクションを起こしていますが、この環境問題でも”担い手不足”が発生しているのが現状なので、少しでもこのことを知って欲しいです。また、1つの自治体で解決するのではなく、周辺の自治体も巻き込むことも大切だと考えます。
④環境問題をテーマにした動画作成
私が応募したSOMPO環境財団のCSOラーニング制度では、グループごとに最終課題に取り組みます。私たちのグループでは、動画作成を行いました。
動画の内容は、気候変動対策に取り組んでいる学生団体にインタビューを行うというものでした。動画作成・編集は初めてのことで、難しい点はいくつかありましたが、出来栄えとしては、満足のいくものを作成することが出来ました。動画の内容にあるように、大学生が中心となり大学に対して対策を要望することは、まだ珍しいことかもしれませんが、こういった運動が広まり、主体性をもった若い人たちが多く生まれるきっかけ、知る機会になれば幸いです。
是非とも、視聴してみてください!!お願いいたします!!
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以下は動画のYouTubeリンクです↓↓↓ぜひ見てみてください!!
動画本編:YouTubeみらい会議 ~若者が考える脱炭素~
短編ver:YouTubeみらい会議 ~若者が考える脱炭素~ 短編
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⑤最後に
このほかにも、この8か月間で、様々な活動をさせていただいたことを、気候ネットワークに感謝しています。
地球規模で影響を与える環境問題は、あまりに大きすぎる課題であると感じてしまいます。将来の不安は今も大きいですが、できることからやるしかないと改めて感じました。また、大学で学んでいるとはいえ、まだまだ知らないこともあるので大学を卒業しても、環境問題については人一倍にアンテナを立てていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!!
この記事を書いた人
- 気候ネットワークに所属されていた方々、インターンの方々が執筆者となっております。
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