災害レベルの記録的な猛暑が猛威を振るっていますが、いかがお過ごしでしょうか。このお盆休みに帰省して、家族や親戚と過ごす方もいらっしゃることでしょう。この時期、仏教徒のうちにとっては、仏間と線香の香りは切っても切り離せないもの。蚊取り線香もこの季節ならではです。
というわけで、今回のテーマは、「線香」。お世話になっている環境ジャーナリストの佐藤由美さんに教えていただいた、「馬場水車場のお香」について紹介したいと思います。
今年のお盆は「自然エネルギー×お香」!?
このお香(線香)は、ただのお香ではありません。100%国産の自然由来の材料をつかい、自然エネルギーで動く水車で粉をひいて作られた線香なのです!
このお香について、佐藤さんはこのように話しています。
福岡県八女地方は、全国に線香原料の杉粉の供給地で、最盛期には40軒の水車場がありました。
しかし、高度経済成長期に東南アジアから木粉の輸入が始まると、水車場は次第に姿を消し、水車を使い続けているのは馬場水車場1軒だけになりました。
馬場さん夫妻は、2008年に水車の建て替えを期に、良質な杉葉を生かした線香づくりに挑戦したのです。
一般の線香には、香料・着色料・防黴剤・防腐剤・助燃剤などのさまざまな化学物質が混入されていますが、馬場水車場のお香は、主原料の杉粉に、つなぎの役割を果たす椨(たぶ)の葉を製粉した椨粉を加えただけで、100%天然素材でつくられています。
まさに、地域資源を活かした、持続可能なものづくりですね!!
こちらのお香、使ってみると、「自然の杉の香りなんだなー」という香りがします(香料が入っていないので、いわゆる「アロマのお香」のような香りはしません)。パッケージデザインもとてもおしゃれです(デザインの賞も受賞されているそうです)。
お盆に向けて線香を買い足そうという方はぜひチェックしてみてください。仏壇だけでなく、窓際で焚く蚊取り線香の代わりのようにして使うのもありかもしれませんね。また、1本が燃え尽きるまで30分くらいなので、短時間で集中したい仕事がある場合に、時間を測る目安にするというユーザーもいるとか。
馬場水車場のお香:どこで買えるの?
京都なら、ペレット町家ヒノコ
京都では、京都市役所のすぐそばにある「ペレット町家ヒノコ」さんで「馬場水車場のお香」が販売されています。ヒノコさんは、ペレットストーブや火鉢など、バイオマス関連グッズを取り扱っておられます。このお香の他にも素敵な商品がたくさんありますし、眺めているだけ楽しくなるショップです。ぜひ一度遊びにいってみてください!
インターネット通販なら、パンダショップ
他にも、パンダのロゴマークで有名な世界自然保護基金・WWFジャパンのインターネット通販サイト「パンダショップ」でも「馬場水車場のお香」を購入することができます(パンダショップでの売上利益は、WWFの環境保全活動に活用されます)。
この夏、ご先祖様やサステナビリティに思いを巡らせなら、こちらのお香を使ってみるのもいいかも…!?
この記事を書いた人
- 気候ネットワークに所属されていた方々、インターンの方々が執筆者となっております。
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