「ライフスタイルを変えるための市民の取組」

地域(ちいき)ではいろいろな行事があり、お祭りは多くの人が参加する楽しい行事です。一方で、屋台から出るごみが多く、まちの大きな課題(かだい)となっています。京都の三大祭※1の1つである祇園祭(ぎおんまつり)では、2014年から「祇園ごみゼロ大作戦」※2を行っています。市民ボランティアが中心となり、リユース食器を活用したり、ごみの分別を積極的(せっきょくてき)に行ったりし、2024年の祇園祭では、10年前の約半分にごみを減らすことができました。また、リユース食器体験や、ごみの分別体験などをすることで、ふだんの暮らしの中でもごみを出さないようにしたり、環境(かんきょう)問題への関心が高まったりすることが考えられています。ほかにも、お祭りにはボランティア以外に、企業(きぎょう)や地域の人なども参加します。多くの人たちが地域のお祭りを通して取組の重要性(じゅうようせい)に気づくことで、脱炭素(だつたんそ)へつながるまちづくりに発展(はってん)する効果(こうか)が期待されています。

「祇園ごみゼロ大作戦」では活動10周年を機に新しい取組として、一部の山鉾(ほこ)の駒形提灯(こまがたちょうちん)を再生可能エネルギー100%の電気を活用する取組を始めました。みなさんの地域のお祭りや地蔵盆、イベントなどで、エコな取組を探して調べてみましょう。地域のイベントなどは、家の人や地域の人から直接お話を聞くと、新しい発見があるかもしれません。

いくつかの鉾の駒形提灯を再生可能エネルギー100%で作る電気で明かりを灯すことを目指しています。

※1(京都三大祭り紹介京都市ホームページ)https://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/page/0000015635.html

※2(祇園ごみゼロ大作戦ホームページ)https://www.gion-gomizero.jp/

この記事を書いた人

Fukamizu