みなさん、こんにちは!京都事務所インターン生の大同です。

 前回まで2回、ドイツ滞在での出来事をお届けしましたが、今回が最終回&番外編!

 これまでに書ききれなかった、ちょっとしたことだけど、現地で感じた日本との違いやフライブルク以外の都市での取り組みをご紹介します。

ペットボトル・缶のデポジット制度

 ドイツのほとんどのスーパーには、このような機械が置いてあります(写真3-1)。写真のようにラベルのついたペットボトルを置くと、くるくるっと回転して回収されます(写真3-2)。1本もっていくごとに、0.25€デポジットが戻ってきます。はじめに購入する際には、このデポジット込みの料金を支払うのですが、それがだいだい1€です。私が滞在した時期は1€=約163円の超円安の時だったので ・・・0.25€=約40円返ってくるというのは大きかったです。ビールも缶よりも瓶ばかりでした。デポジットの列がいつもできるぐらい、生活の一部となっているようでした。

写真3-1
写真3-2

本当に休むスーパーとドラッグストア

 計画を立てる際に、様々なサイトを見ていると、「日曜日は店という店が閉まるので、観光地にいるほうがよい」という書き込みを多数見つけました。

 実際に、現地で日曜日を迎えると、スーパーはもちろんドラッグストアも休みでした。また、日本でいうイオンに入っているようなお店もすべて休みでした。さらには、ショッピングモール自体が閉まっていました。街がひっそりしていて、街の休養日とでもいいましょうか。そして店が閉まっていても、ドイツの人々は近くの保養地やレストランに行って休日を楽しんでいました。多くエネルギーを使うことなく、私からするととっても優雅な1日だと感じました。写真はフライブルクから電車で40分ほどの所にある保養地ティティゼー湖です(写真3-3)。日曜日の朝から多くの人がサイクリングやハイキングに訪れていました。

写真3-3

ハイデルベルクのバーンシュタット

 フライブルクから電車で約1時間半のところに位置するハイデルベルクの駅前にも、省エネ住宅の並ぶ環境再開発地区があります。フライブルクにもあったパッシブハウスを、住宅だけでなく幼稚園や映画館などこの地域のほとんどの建物に導入しています。フライブルクよりも規模は大きいですが、静かで緑が多いことは共通していました。写真のように地区内には公園がいくつもあり、その隣には小川が流れ、住宅が立ち並んでいます(写真3-4、3-5)。この地区の住民の平均年齢は29歳と若く、子育て世代にも暮らしやすい場所であることがうかがえます。このぐらいの規模であれば、日本でも実現可能なように感じました。

写真3-4
写真3-5

(番外編)シンガポールの取り組み

  今回、ドイツまでのトランジットでシンガポールに寄り、そこでフリーツアーに参加してきました。皆さんがシンガポールといえば?と聞かれて思い浮かべるもののひとつにこちら!(写真3-6)

写真3-6

  実はこのイルミネーション、上に太陽光パネルがついていて、すべて太陽光のエネルギーでまかなわれていることをご存じでしたか?

  私は今回のツアーに参加して初めて知り、とても驚きました。まさか、ドイツ到着前に、こんなところで再エネ利用に出会えるとは思ってもいませんでした。ショーのイルミネーションはとても綺麗で、これがすべて再エネだと思うと、さらに輝いて見えました!

 このようにあげたらきりがないですが、古い街並みを残しつつ、新しい暮らしを営んでいくというのは、どこか京都と似ている部分があると感じた一方、日本と違うところをたくさん体験することができました。

 エネルギー変革自体がゴールではなく、その先の地域全体の街づくり・コミニュティづくりこそが日本でも実現するべき未来像なのだと再認識する機会となりました。今後もインターン活動や日々の生活の中で、できることを探して取り組んでいこうと思います。

 最後になりましたが、今回のドイツ渡航に際し、気候ネットワークの方にはアドバイスやお力添えいただきました。ありがとうございました。

 以上をもってドイツ滞在記は終了です。最後までご覧いただきありがとうございました!

【参考】

ハイデルベルク市の環境市街区開発 「バーンシュタットプロジェクト」.松田雅央

世界最大のパッシブハウス。ドイツ・ハイデルベルクのエコ再開発地区「Bahnstadt」 | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD

パッシブハウスをご存じだろうか。パッシブハウスとは、ドイツパッシブハウス研究所の性能認定基準を満たす省エネルギ

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気候ネットワークに所属されていた方々、インターンの方々が執筆者となっております。