こんにちは。東京事務所インターンの愛琳です。わたしも5月16・17日の二日間、LUSHの社内向けイベントLUSH LIVE TOKYOに参加し、石炭火力発電所の建設計画に関する問題についてブースを出しました。ここでは、ブースの内容や参加スタッフの方々との交流について報告します。

 

ブースについて

 今回出展する際に、ターゲットとなるLUSHのショップマネージャーの方々は石炭火力の問題について「初めて聞く!」という反応が返ってことが予想されました。わたしも、こちらでインターン生として働くまでは、このような問題があるということすら知りませんでした。数ヶ月前の自分を思い出しながら、分りやすく簡潔に問題を伝えるために、『何が起きていて、どのような影響が予想されて、それに対してどのようなアクションが取れるのか』の3点にフォーカスした展示作りをしました。

 

気候ネットワークのブース

TALKING 'BOUT MY REGENERATION

ーあなたが今起こしたいアクションは?ー

 

 当日は気候ネットワークを含め、LUSHから助成金などの形で支援を受けている団体が7つほど出展していました。LGBTQの人々の権利を守る、原発の建設のために埋め立てられてしまうかもしれない瀬戸内海の自然を守る、福島で子どもたちが安心して遊べるように放射性物質の濃度を子どもの目線で測定する、などの出展がありました(詳しくはコチラ)。わたしたちは、石炭火力発電所の建設計画が進んでいる現状について、『知る』そして『声を上げていく』ことをアクションとして提案するようなブースを出しました。 われらがヒーロー、アンチコールマンを使い、難しくなりすぎないように、石炭火力問題について紹介しました。

 

何が起きていて、どんな影響があるか

 ブレイクスルーとして、タブレットで簡単な「SEKITAN QUIZ」を参加者に出しました。「石炭のイメージって、どんなものですか?」という問いには、多くの参加者が「古い」や「煙がもくもく」と答えました。今回のイベントは、全国各地からスタッフの方が集まる機会でもあったので、地図上に建設計画を示した資料を展示しました。「わたしの街の近くにもあるじゃん!」と言う声もあり、ビジュアルでのインパクトもあったかと思います。また、石炭の問題だけでなく、気候変動のフィールドでも、写真を中心に、異常気象などの実態を示しました、石炭火力発電所が増えていけば、それらの状況をさらに悪化させるということを伝えました。

 それでも計画が進行している原因として、エネルギーミックスとして石炭がベースロード電源になっていることなど、政治的な思惑があることに触れました。また、高効率な発電方法(USC)によってCO2削減に努めている、という企業側のメッセージに対しても、それでも依然として排出量が多いことを説明しました。表面的な情報に流されずに、現状を捉えることが必要であることを伝えました。

声を上げよう!わたしたちにできるアクション

 この問題についての認識は、自分も含め「知らなかった」と言う声を漏らす人が多く、水面下で進んでいるような感があります。しかし多くの人が、少し説明をすればその問題点についてすぐに理解を示してくれます。現状を知り、問題意識を持つ人が増えることは、建設計画の見直しを迫るパワーになるということは、これまでの計画中止案件の様子を見ればあきらかでしょう。はじめはこのことについて知らなかったスタッフの方々も、数分会話をし、実態を説明することで、問題への危機感を抱き、「お店に帰ったらスタッフに説明します」、「SNSでシェアしますね」などと、次のアクションに繋げていく意欲を示してくださいました。また、「これから安い電力を見るときも、石炭による発電ではないかどうか、注意して見てみます」という意見も頂きました。もともと幅広い社会問題に対する感度が高いLUSHのスタッフの方々ということもあり、一方的な説明ではなく、鋭い質問を含めたインタラクティブな2日間となりました。

 

 


<外部リンク>

ラッシュジャパン公式WEBサイト→ www.lush.co.jp

この記事を書いた人

気候ネットワーク
気候ネットワーク
気候ネットワークに所属されていた方々、インターンの方々が執筆者となっております。