京都事務所の伊与田です。
京都でも寒い日々が続きます。これだけ寒いと、あれだけ暑かった夏など、まるで現実ではないかのように感じられますね。
大災害が相次ぐ夏…迫り来る温暖化の脅威
夏と言えば、思い起こされるのは、夏の京都・嵐山の水害です。2013年の台風の被害から復興が進む中、2014年に再び災害に見舞われました。あれは、私たちにひたひたと迫りくる温暖化の脅威を改めて実感させる出来事ではなかったでしょうか?京都府・福知山でも記録的豪雨で大変な被害を受けました。また、70人を超える死者がでた広島の豪雨・土砂災害も記憶に新しいところです。
もちろん、一つの異常気象が温暖化の影響であると科学的に証明することは難しいのですが、温暖化が進んだ未来には、このような洪水や熱波などが増加すると予測されています。
*日本の気候変動影響について、政府の委員会がまとめた資料が最近公開されました(日本における気候変動による影響に関する評価報告書)。
異常気象・温暖化の専門家にきく、地球温暖化のいま・これから
京都の未来にも温暖化の足音が迫っている今、日本の異常気象の原因を追究する、気象庁の委員会のメンバーでもある専門家、木本昌秀先生をお招きして、全国シンポジウム「市民が進める温暖化防止~クライメート・アクション・ナウ!~」を2月14~15日に京都で開催します。
温暖化って今どうなっているの?今後の異常気象は?どんな対策をしたらいいの?…そこはかとなく持っている不安や疑問を当代随一の専門家に聞けるチャンスです!これを逃すともったいないですよ~。すでに全国各地より参加申込みを頂いていますが、この記事をご覧のあなたも!ぜひお誘い合わせの上、ご参加ください。
全国シンポジウム「市民が進める温暖化防止」
日程 |
2015年2月14日(土)~15日(日) |
会場 |
同志社大学 新町キャンパス(京都市上京区) |
アクセス |
地下鉄烏丸線「今出川」駅から徒歩10分
京阪電車「出町柳」駅から徒歩25分
バス停「上京区総合庁舎前(旧:今出川新町)」から徒歩3分
市バス系統:51、59、201、203系統
地図はこちら
*会場には、省エネ・CO2削減のため、徒歩・自転車・公共交通でお越しください。必要に応じて、マイボトル等をご持参ください。 |
参加費
(2日間共通) |
一般 2,000円、会員・学生 1,000円、学生会員 無料
*当日ご入会頂いた方も会員価格でご参加頂けます*
(気候ネットワーク会員についてはこちら) |
申し込み |
*または、1.お名前・ふりがな、2.ご連絡先(メールアドレスなど)、3.気候ネットワーク会員区分(会員/非会員/当日に入会予定)、4.参加予定の日程・プログラム(任意)、5.ご所属など(任意)、6.ご質問・メッセージ(任意)を添えてメール・お電話・FAXでお申込みください。
FAXでのお申込み様式はこちらから[PDF]/[Word] |
プログラム
2月14日(土)
受付12:20~ |
※詳細は随時更新されます。
開会(13:00~)
挨拶 浅岡美恵(気候ネットワーク代表/弁護士)
基調講演
「気候変動と異常気象~気候科学の最新動向~」(13:10~)
IPCC報告書や気候変動の最新の情報についてお聞きします。
木本昌秀さん(東京大学大気海洋研究所副所長)
木本昌秀さん(東京大学大気海洋研究所副所長)
ディスカッション
コーディネーター:室山哲也さん(NHK解説委員)
世界は2015年パリ合意に向けて動いている~日本の役割は?~(14:15~)
2015年までに温暖化防止の新しい枠組み合意を実現するため、日本も意欲的な温室効果ガス排出削減目標を掲げることが求められています。このセッションでは、専門家を迎え、国際交渉や政府内の検討をみながら、日本の役割について議論します。
亀山康子さん(国立環境研究所)
末吉竹二郎さん(地球環境問題アナリスト)
平田仁子さん(気候ネットワーク)
亀山康子さん(国立環境研究所)
末吉竹二郎さん(地球環境問題アナリスト)
平田仁子さん(気候ネットワーク)
気候変動防止に向けて~こうやって社会を変える~(16:00~)
気候変動問題を解決していくためには、政治、経済(お金の流れ)、人々のライフスタイル、価値観など様々な点で、新しい軸、新しい切り口からのアプローチが求められてきます。このセッションでは、斬新なアイディアや視点で社会変革を起こしている人たちからヒントを得て、持続可能な未来に向けて何が求められているのか考えます。
谷口真由美さん(大阪国際大学/全日本おばちゃん党)
佐藤潤一さん(グリーンピース・ジャパン)
関根健次さん(ユナイテッドピープル)
ー17:30終了予定ー
谷口真由美さん(大阪国際大学/全日本おばちゃん党)
佐藤潤一さん(グリーンピース・ジャパン)
関根健次さん(ユナイテッドピープル)
懇親会(18:15~20:15)
懇親会には別途4,000円がかかります。2/10までにお申込み下さい。 |
2月15日(日)
受付9:00~ |
分科会午前の部(9:30~11:45)
分科会1:市民・地域電力会社のつくり方
~電力自由化時代の再生可能エネルギー~
近年、脱原発を実現するために市民・地域による具体的なエネルギーシフトの取り組みが広がりを見せつつあります。こうした動きをさらに加速させ、市民・地域がエネルギー事業者、市民電力会社となりえる可能性を探ります。
出演:
- ラウパッハ・スミヤ・ヨークさん(立命館大学経営学部教授)
「ドイツのエネルギー・シフトの現状と自治体の取り組み」
- 坂越健一さん(一般社団法人エネルギー情報センター代表理事/elDesign株式会社代表取締役社長)
「新電力事業運営のポイント~情報活用の観点から」
- 山崎求博さん(足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ事務局長)
「発送配電分離+自然エネルギー屋久島の実態」
- 二村睦子さん(日本生活協同組合連合会)
「自然エネルギーの普及をめざす生協の取り組み」
共催:若手再エネ実践者研究会
分科会2:持続可能な社会は消費者の自立から
~環境教育と消費者教育の接点~
新しく出来た消費者教育の推進に関する法律を機に、環境教育と消費者教育の関連が深まりつつあります。温暖化防止のための新たな連携のかたちについて考えます。詳細はこちらから
出演:
大本久美子さん(大阪教育大学)
松宮秀典さん(滋賀グリーン購入ネットワーク(旭化成住工株式会社本社滋賀工場))
岸田蘭子さん(全国小学校家庭科教育研究会副会長・高倉小学校校長)
大関はるかさん(ひのでやエコライフ研究所)
(協力)環境市民、京都府地球温暖化防止活動推進センター、コンシューマーズ京都、京エコロジーセンター
分科会3:未来に石炭火力発電はいらない
~どう止める?急浮上する石炭ラッシュ~
世界のCO2排出量の約1/3を占め、最大の排出源である石炭火力発電。国内では、建設計画があいついでいます。石炭火力の問題点とは?原発も石炭もない未来のために、市民にできることはなにか?一緒に考えましょう。
出演:
松田宏明さん(広島県芸南地区火電阻止連絡協議会)
井田徹治さん(共同通信社)
平田仁子さん(気候ネットワーク)
分科会午後の部(13:00~15:15)
分科会4:2015年パリ合意に向けたNGO提言
~気候変動対策と脱原発を両立する道~
2015年の新たな国際枠組み合意に向けて、環境NGOはどんな政策提言を行い、どんなアクションを展開しているのでしょうか。各NGOから提言を聞き、市民がとるべきアクションについて、オープンな形で議論します。
出演:
佐藤潤一さん(グリーンピース・ジャパン)
平田仁子(気候ネットワーク)
早川光俊さん(地球環境市民会議(CASA))
松原弘直さん(環境エネルギー政策研究所(ISEP))
森下麻衣子さん(オックスファム・ジャパン)ほか
分科会5:スーパー・コンビニの省エネ・フロン対策
エネルギー消費やフロン類の利用が大きい食品流通の世界。今、スーパーやコンビニ業界では、省エネ・フロン対策が大きく変わろうとしている。業界の先進的事例を紹介し、今後の省エネ・フロン対策の方向性について討議します。
出演:
熊倉基之さん(環境省地球環境局)
ヤン・ドゥシェックさん(shecco Japan)
宇都慎一郎さん(株式会社ローソン)
石井武さん(イオンディライト株式会社)
二村睦子さん(日本生活協同組合連合会)
西薗大実さん(群馬大学教授・気候ネットワーク理事)
分科会6:大学省エネ・温暖化対策の促進
~低炭素キャンパスで大学の魅力をアップする~
京都の大学を中心に省エネ調査をした結果、大きな省エネの余地があることが分かりました。大学における省エネ・温暖化対策の先進事例や課題を共有し、魅力ある大学づくりへつなげます。
出演:
下田吉之さん(大阪大学)
小竹舞さん(エコ・リーグ)
島崎辰也さん(千葉商科大学)
石橋拓也さん(千葉商科大学)
鮎川ゆりかさん(千葉商科大学/気候ネットワーク理事)
谷垣岳人さん(龍谷大学)
共催:キャンパス・クライメート・チャレンジ
クロージング/全体会:全国キャンペーンに向けて(15:30~)
-16:30終了予定- |
主催 |
気候ネットワーク |
共催 |
同志社大学ソーシャル・イノベーション研究センター
Climate Action Netowork Japan(CAN-Japan) |
後援 |
同志社大学政策学部・大学院総合政策科学研究科、京都府地球温暖化防止活動推進センター、京のアジェンダ21フォーラム、京エコロジーセンター、京と地球の共生府民会議、一般社団法人 地球温暖化防止全国ネット(全国地球温暖化防止活動推進センター)、滋賀県地球温暖化防止活動推進センター、奈良県地球温暖化防止活動推進センター、兵庫県地球温暖化防止活動推進センター、京都市、環境省、外務省、ほか |
お問合せ |
認定NPO法人 気候ネットワーク 京都事務所
TEL:075-254-1011 FAX:075-254-1012
MAIL:kyoto@kikonet.org |
その他 |
このシンポジウムは、次の助成を受けて開催いたします。
・独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金(1日目ディスカッション①・
2日目分科会4)
・2014年度公益信託地球環境保全フロン対策基金(分科会5)
・二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(分科会6) |
この記事を書いた人
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気候ネットワーク
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気候ネットワークに所属されていた方々、インターンの方々が執筆者となっております。