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市民共同発電所全国フォーラム2007 in おおさか

 9月22日・23日に大阪で実施された市民共同発電所全国フォーラムに参加してきました。

 このフォーラムはそもそも、各地で市民共同発電所作りに取り組む人たちの交流の場として始まりました。市民共同発電所とは、単独で設置するとコスト的な側面などの制約が多い自然エネルギーを、単独ではなく協力し合って設置された発電所のことです。太陽光発電所としての形式が最も多いですが、風力発電所もあります。

 今回のフォーラムでは、新たな市民共同発電所を堀出すべく、アンケート調査を実施しました。その結果、今まで150ヶ所と言われていた市民共同発電所も185ヶ所に存在することが分かってきました。国の政策として自然エネルギーの爆発的な普及が依然として困難な状況にある中、市民は自分たちで出来ることの芽を着実に育てていることを実感しました。
今回のフォーラムで特徴的だったことは主に2点あったような気がします。

 1点目は、企業の方を招いた分科会を開催し、協力を仰いだことです。今までの市民共同発電所全国フォーラムは、市民同士のノウハウの交換や、自然エネルギー普及のための議論が中心的でした。しかし、今回は、市民・行政・企業の3者間の連携を軸にして、いかに自然エネルギー普及が望めるのかというテーマのもとで話し合うことが出来ました。この点は国の政策転換を図る上でも非常に重要なポイントであったと言えます。

 2点目は、今までと違いメディアの取り上げ方が大きく変わったということです。メディアへのアプローチを今までより積極的にしたということもあるのですが、温暖化に対する関心が高まったことも相まって、各新聞社やテレビ局も今回のフォーラムを大々的に取り上げてくれました。誰も見てなかったと思いますが、放映されたTVニュースでは、僕もかーなーり小さく映ってました(笑)。今後、自然エネルギー普及は温暖化防止を担う要の一つです。その普及を国民的な議論につなげるため、メディアがその一翼を担ってくれるとうれしい限りです。

 今後は各市民共同発電所が緩やかなネットワークを作り、協力し合いつつ活動していく方向性が示されています。今回のフォーラムで、大きな一歩を踏み出せたんではないかなと思います。

 ちなみに僕は一日目の全体会の司会。二日目の分科会の担当者。などを務めました。しかし、一番骨が折れたのは、分科会に子連れで来られていた参加者の子どもと遊ぶことでした…。未来を担う子どもたちの遊ぶことへの飽くなき活力を実をもって体感しました。大人がもっと頑張りたいですね。

(気候ネットワークボランティア・前田)
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