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自然エネルギー普及研究会・9月前半

9月5日(火)に自然エネルギー普及研究会を実施しました。

当日の内容は主に2点。

一つは「地域活動と連携した市民共同発電所の設置」と題して立命館大学大学院の清水さんから報告してもらいました。

市民共同発電所とは文字通り、市民が協力し、互いに助け合って設置する発電所を指します。特に市民的な見地から見て、環境に負荷をかけず、原発のように中央集権的でない自然エネルギーを市民が自律的に設置していくことを言い、全国的にも市民共同発電所を設置する運動は広がりをみせています。

今回紹介してもらったのは二つの事例。一つは静岡県掛川市のNPO法人「エコ桜が丘」の取り組み。もう一つは東京都にあるNPO法人「エコメッセ」の活動です。
市民共同発電所設置の取り組みで一番の重要案件は、その設置資金をいかに捻出するのかということです。どちらの事例も太陽光発電のパネルを学校に設置しているのですが、その課題を非常に巧みに乗り越えています。

一般的な市民共同発電所運動では設置のために寄付金を募ったり、出資金の方式を活用するなどして資金を調達しています。しかし、エコ桜が丘は地域の主体をうまく巻き込みながら、廃品回収(古紙、布など)の収益をパネルの設置費用に充てるという画期的な手法をとっています。

一方のエコメッセも都市部という地の利を活かし、リユースショップを自然エネルギー推進の理念の元に経営し、その収益をパネルの設置に充てています。

どちらの事例も課題は多くあるものの、地域の取り組みをうまく活用したり、ビジネス的な要素を取り入れたりと、様々な視点から市民共同発電所の設置に取り組む事例が増えてきています。

今後も自然エネルギー普及研究会では、市民共同発電所運動をはじめとした自然エネルギー普及の取り組みを追いかけていきます!

(もう一点の報告については機会を改めて書きたいと思います。)

自然エネルギー普及研究会コーディネーター・前田昌宏
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